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「サンタクロースにキスを」荻丸雅子(ハーレクインコミックス)★あらすじと感想★

2018年のクリスマス発売本。年末年始のお休みに読みました。(今頃レビュー…)

荻丸雅子さんって今風の絵ではないし、すごく上手という感じでもないのに、不思議な色気があるというか雰囲気があるというか、人を描く力がある作家さんです。ハーレクインのコミカライズにぴったりだと思う。おすすめです!

★★★☆☆
「サンタクロースにキスを」
作:荻丸雅子/ルーシー・ゴードン
(ハーレクインコミックス)

サンタクロースにキスを
【あらすじ】

ヒロインはクリスマスにも仕事一筋の獣医さん。クリスマスのころに優しかった恋人に突然捨てられた過去を忘れられず、毎年ホリディが近づくと心が沈んで…。そんなとき、恵まれない子どもたちのためのクリスマスパーティに借りる予定だったお屋敷に、あたらしい相続人がやってくる。家を貸すなら場所代を取るというのは、8年前にヒロインを冷たく捨てた恋人の、変わり果てた姿だった…。

【感想&ネタバレ】

原題は「A Kiss for Mr.Scrooge」
「クリスマス・キャロル」の主人公がんこ者のスクルージにキスを。というタイトルのとおり、クリスマスのおとぎ話のようなシンプルで心温まるロマンスでした。

ロンドンの街角でひき逃げされた猫を一緒に助けたことをきっかけに恋人同士になった獣医を目指す苦学生のドーンと、富裕層のベン。立場をまったく鼻にかけない心優しい人だったのに、ベンはある日突然「やっぱり幼馴染のお嬢様と結婚する」とドーンに手切れ金を送ってよこします。

8年後に再会したベンは、交通事故で足が不自由になり、気難しく冷たい心の持ち主になっていて…。
はい、ベンがドーンに突然別れを告げた理由、もうお分かりですよね。

ストーリーにもうひとひねりあっても、と感じる人もいるかもしれませんが、クリスマスのお話ですもの、シンプルに愛を伝えるのがいちばん、ということかなと思います。

そして、荻丸雅子さんはハーレクインの限られたページ数の中で、説明的にならずにお話を運ぶのが本当に上手!
登場人物の設定や背景をそぎ落とされた少ない会話で読み手にすっと伝えて、その分登場人物の感情を豊かに表現してくれるんです。

難クセあるようなヒーローもステキに描いちゃう作家さんですけど、今回は本当はむちゃくちゃ心優しい人が、別人のような冷たい人になって、また元に戻るまで…そうさせたヒロインへの愛の深さを、129ページという短いページでたっぷり読ませてくれます。

荻丸雅子さん、絵がちょっと苦手…という人もいるようですが(こばとも最初はそうでした)、読まずギライは絶対にもったいない!! ハーレクインでは安定の実力派作家さんです。

荻丸雅子のこれ読んだ?

荻丸雅子さん、ハーレクインのコミカライズがとっても上手で、どれを読んでも外れはないって思います。新刊が出たら読みたくなる作家さんの一人です。ただ、原作のストーリーに好き嫌いの傾向はあるかも?

こばとは荻丸雅子さんが描くやや重たいお話も、読み応えがあって好きです。

愛さないで!

愛さないで!

電子書籍でハーレクインを読み始めた当時、Renta!のレビューがとっても良くって読んだ1冊が「愛さないで!」。これはもう、暇つぶしに読むロマンスとは一線を画している作品だと思います。

帰らざる日々【特典付き】

帰らざる日々【特典付き】

こばとの心に残ったロマンスBest5に入る「帰らざる日々」の原作も、「サンタクロースにキスを」と同じルーシー・ゴードン。こちらも復活愛です。シークレット・ベビーも登場!