夏休みと年末年始って、Kindle Unlimitedのラインナップが豪華になりますよね!
今(2021年8月)、大好きなモンゴメリの「青い城」が読み放題にラインナップしています。赤毛のアンが好きな人、ロマンスが好きな人は、この機会にぜひ読んでみて欲しい!!とってもおすすめのロマンス小説です。
余命わずかのヒロインが息苦しい家から飛び出して…
主人公のヴァランシーは、20代後半の独身女性。その時代にはオールドミスと呼ばれた年ごろです。本当は知的でユーモアがありとても魅力的な女性なのですが、家族や親族からはつまらない人間と馬鹿にされ、お荷物のように扱われてきました。それというのも母親がいわゆる毒親で、娘をガチガチに支配してきたから。
でも、あるとき自分が心臓病で余命わずかだと知り、もう家に帰らないと決心。残りの人生を自由に生きると決めて、町のはずれに住み着いた便利屋のバーニィにプロポーズします。それから始まる、ふたりの素晴らしい日々…。
「ああ~こんなあらすじでは魅力が100分の1、いや1000分の1も語れてないから!」というくらい、冒頭からこれでもか!と王道ロマンスのTipsがちりばめられて、それが最後にガシッと回収されます。
ハーレクインの属性でいうなら契約結婚、華麗に変身。 ヒーローもヒロインも変身します。しかもドレスを着てきれいになるんじゃなくて、メガネをとったら美人だったみたいに、本来の姿がよいんです。ヴァランシーもバーニィも。
ロマンス小説って娯楽だから、私は次々と新しい本が読みたくなるんです。そうすると、読んだ直後はおもしろかったと思っても、記憶に残らない本がたくさんあります、実際のところ。
でも青い城は、読み終えてから何年もたつのに、好きなエピソード、記憶に残っているエピソードがたくさん出てきます。今でも。
一番好きなのは、ヴァランシーの靴が線路に挟まるシーンかなあ。列車が迫り、二人が靴を線路から外そうと必死になる一瞬が物語の「転」なんですよね。
「好き」とか「愛してる」とかの言葉がなくても、読み手には二人の気持ちがはっきりわかる。
読み終えた感想は「ものすごい王道ロマンス」。だけどキャラもストーリーも練られているから面白さを一言で伝えるのが難しいです。「さすがモンゴメリ」とうなってしまいます。まだ読んだことがない、という人はぜひ読んでみて!
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わたしも何度か登録しては解約して、今では定額払っても十分お得だなと思ってサブスク利用しています♪