おすすめロマンスBest5

このページでは、これまでに読んで心に残っている1冊、繰り返し読んだ1冊など、とびきりのロマンス小説を選りすぐってご紹介します!
これから読む方のお楽しみのために、ネタバレは控えめを心がけています。(紹介は順不同ですがご容赦ください)

「薬指にこめた祈り」ベティ・ニールズ(ハーレクイン・イマージュ)

おだやかな作風が世界中の女性から時代を超えて愛されているベティ・ニールズ。マイベストは「薬指にこめた祈り」です。

薬指にこめた祈り

薬指にこめた祈り

★Kindle版もあります!
薬指にこめた祈り ハーレクイン・イマージュ

【あらすじと感想】

失恋したばかりの看護師長サラに、同じ病院で長年働いている顧問医のフーゴが、自分もそろそろ家庭が必要だ、と契約結婚を持ちかける…というストーリー

ヒロインはしっかりもののイギリス人看護師、ヒーローは包容力のあって裕福な年上のオランダ人医師。この設定はベティ・ニールズの定番中の定番なのですが、ヒーローが次第にヒロインの魅力に気づいていく…という展開が多い気がします。それに比べて、「薬指にこめた祈り」では、ヒーローがヒロインを口説きにかかるのが早い(笑)!

でも、フーゴは昔の恋人を愛し続けていると思い込んでいるサラは、目の前の愛になかなか気がつくことができません。

大きな事件があるわけではないのですが、2人が結婚生活の中で愛を育んでいく様子がとても丁寧に描かれていて、トキメキたっぷり、心がほっこり&最後まで飽きさせません。

「心閉ざされて」リンダ・ハワード(二見文庫)

ロマンス界の女王リンダ・ハワード。面白い本を上げればきりがないほどですが、その中でも繰り返し読んだのが「心閉ざされて」。アメリカ南部の大邸宅を舞台にしたロマンティック・サスペンスです。


心閉ざされて (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)

【あらすじと感想】

両親を亡くし祖母の家ダベン・コートに引き取られたヒロインのロアンナ。ある日、ずっと思いを寄せていた又従兄弟のウェッブに思わずキスをしてしまったところを、ウェッブの妻ジェシーに目撃され、口論に…。その夜、ジェシーが何者かに殺され、ウェッブに容疑がかかり…というストーリー。

内気で繊細なロアンナが、ウェッブの愛ゆえに強くなっていく様子、そして徹底してロアンナを助け、守るウェッブ。2人両サイドから心の機微が、とても丁寧に、緻密なタッチで描かれていきます。

リンダ・ハワードならではのホットなシーンもたっぷり!たまりません♡ 

「恋心だけ秘密にして」ジュリア・クイン(ラズベリーブックス)

英国貴族の恋愛を描いた、いわゆるヒストリカル・ロマンスの分野で、一時ずば抜けた人気を誇った(と思う)のがジュリア・クインのブリジャートン・シリーズ。
とくに前半の4作がお気に入りなのだけれど、その中でも1冊選ぶなら「恋心だけ秘密にして」…かなあ。「恋のたくらみは公爵と」と迷うけれど。


恋心だけ秘密にして (ラズベリーブックス)

【あらすじと感想】

ブリジャートン家の3男、社交界随一の人気者、明るくて陽気なコリンと、コリンの妹の親友で、さえないと社交界では思われているいわゆる舞踏会の壁の花、ペネロペとのロマンス。
ある日、偶然コリンがペネロペの秘密を知ってしまい、それがきっかけでコリンはペネロペの隠された才能と魅力に気づく、そして自分自身の夢やコンプレックスにも直面することになり…というストーリー。ペネロペの秘密がストーリーの肝なので、あいまいな説明ですが…。

意外な2人の、意外な恋。ジュリア・クインならではのテンポのいい会話が盛り上げてくれます。ブリジャートン・シリーズは、ヒストリカル初心者にもおすすめ!

「青い城」モンゴメリ(角川文庫)

モンゴメリの熱烈なファンには、怒られちゃうかもですが…。モンゴメリの作品の中には、とっても、とっても素敵なロマンスがたくさんあるんです。たとえば、赤毛のアンシリーズ「アンの夢の家」のレスリーのエピソードとか。(でも赤毛のアンは長いし、話し出したらとまらないので)、1冊上げるならこちらの「青い城」。


青い城 (角川文庫)

【あらすじと感想】

きびしい母親に監視されながら、面白みのない人生を生きてきた29歳(その時代では、いわゆるオールド・ミス)のヴァランシー。楽しみといえば、図書館で借りるジョン・フォスターの本を読んで、そこに描かれている森や鳥、自然の世界に心をはせるだけ。

そんなヴァランシーが、心臓病で残りわずかの命と宣告をされたことをきっかけに家を飛び出し、町はずれに住むならず者のバーニィと結婚するというストーリーです。

バーニィとの暮らしのなかで、自由と自分らしさを取り戻していくヴァランシー、徐々にヴァランシーに魅かれていくバーニィ。そしてならず者といわれたバーニィの秘密…。

これでもか!というくらいロマンスの要素がぎゅぎゅっと詰まっている1冊です。

村岡花子さんの名訳の前に、最近のモンゴメリの本は訳がぎこちなく感じられるものも多いように感じていたのですが、こちらは訳もとっても自然で、読みやすかったです。

「あの夜の代償」サラ・モーガン(ハーレクイン・イマージュ)

医療の現場で働いていたことがあるというサラ・モーガン。医療ドラマとしても読み応えたっぷりの1冊がこちら!「あの夜の代償」です。

あの夜の代償

あの夜の代償

★Kindle版もあります!
あの夜の代償 ハーレクイン・イマージュ

【あらすじと感想】

あるパーティで出会って一目で惹かれ合い、名前も知らないまま一夜を共にした2人が、6年後に産婦人科病棟の助産師と、新任の産科部長として再会するというストーリー。
ヒーローのジェドはパーティの翌朝、眠っているうちに姿を消してしまったヒロインを必死に探すけれど、見つけられず。時がたち、ヒロインのブルックは5歳の息子を育てるシングルマザーになっていて…という、いわゆるシークレット・ベビーものです。

ジェドはとにかくブルックにぞっこんなのだけれど、子どもの頃に家族の愛情に恵まれなかったブルックは自分を卑下しがちで、なかなかジェドの愛を信じることができません。そんな2人のキューピッドになるのは、息子のトビー。
別れ・再会・秘密。シークレット・ベビーならではの展開がてんこもり!さらにジェドとブルックの仕事である、産婦人科病棟で日々起きる妊娠・出産のドラマもていねいに描かれて、ぐいぐい読まされます。コミック版もおすすめ!

あの夜の代償

あの夜の代償

いつまでもうじうじしているブルックにはちょっとやきもきさせられるけれど、その分ブルックを口説くジェドがかっこいいので、問題なし!

こばとのBest5、いかがでしたか?
機会があれば、ぜひ読んでみてくださいね♪