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ロマンスの女王!リンダ・ハワード★おすすめランキング

ロマンス小説というものをはじめて知って、どれが面白いんだろう?とググってみたらとにかく人気が高かったのがリンダ・ハワード。こばとは一時期かたっぱしから読みました。
電子書籍になっていない旧作品の中にも、名作がたくさんあるんです!!

リンダ・ハワード、繰り返し読んだのはこの1冊
こばとのベストオブベスト

心閉ざされて ★★★★★


心閉ざされて (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)

17歳のある日、心ひそかに密かに思っていた又従兄ウェッブは殺人の疑惑をかけられて去っていき…。10年後、病身の祖母のためにわが身をささげて家に連れ戻すヒロインのロアンナ。そこからめくるめくように2人の関係が深まっていきます。

ロアンナの献身的な愛。そして、そんなロアンナを大きく深ーく包み込むようなヒーロー・ウェッブの愛。2人が求めあうシーンはもう、化学反応でバチバチいいそうなくらいHOT!

家族内で殺人の疑惑という重い内容ですが、ヒロイン&ヒーローがストーリーの重さと亀甲するくらい魅力的で、非常にバランスよく、読み応えのある1冊だと思います。
二見文庫(2000/1)

リンダ・ハワードの描くホットシーンはこの時期の作品が最も濃厚かも? 体だけでなく、心も交わるような熱いシーンを本当に丁寧に、感動的なくらいに描き切っているのがリンダの魅力ですよね。何回読んだかわからないくらい堪能しました♡
あの日を探して ★★★★★


あの日を探して (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)

娼婦の娘としてつまはじきにされながら育った少女時代のヒロインと、町の有力者の息子で、才能豊かなスポーツ選手でもあるヒーローの青年。ある夏、お互いの親が駆け落ちしたことから怒りにかられたヒーローのグレイは、残されたヒロイン、フェイスの一家を町から追放。

12年後、美しい大人の女性に成長し、仕事でも成功したフェイスは町へ戻り、失踪した母親について調べはじめます。

母親を反面教師にして育ったフェイスは、身も心も清廉。その清らかさにノックアウトされて、くどきまくるヒーローのグレイが見どころです。できる男なのにバカなのね。そこがまたステキよね。とため息つきながら読みましょう。二見文庫(2001/11)

こちらも、ホットシーンはやや好き嫌いがわかれるかも?というくらい濃厚です! がまんできなくて市役所のトイレまで追いかけていくヒーロー、私は好き(笑)
悲しみにさようなら ★★★★☆


悲しみにさようなら (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)

生後まもない時に誘拐された息子を探し続けるヒロインと、闇組織の情報を握る殺し屋のヒーロー!という、リンダでないと考えつかない組み合わせ。ロマンスというよりは、限りなくサスペンスとバイオレンスの濃い1冊です。

とても重たい内容なので、正直、いちから読み直したことはあまりない気が。この本のすごいところは、とにかく終盤のヒロインの決断と、最後の数ページ。そこだけを何度読み返したことか。で、何度でも涙腺が崩壊します。恐るべしリンダ・ハワード。「無条件の愛」を書かせたら右にでるものなし。それが女王と呼ばれるゆえんなのかも。二見文庫(2004/7)

「心閉ざされて」は残念ながら扱いなしでしたが、「あの日を探して」と「悲しみにさようなら」は今もAmazonで新刊が買えるようです。どちらも発行から12年以上ですよ~!この事実だけでもリンダ・ハワード作品の面白さがわかるというもの!!

ロマンス小説の種類の多さにびっくりして、何から読めばいいの~と思っていた当時、掲示板のスレッドなんかで必ずおすすめされていた作家がリンダ・ハワードでした。非常に多作で、作風も多岐にわたり、さらに外れも少ないというロマンス界の重鎮です。


リンダ・ハワードを読むなら、こちらもおすすめ!

こばとがマイベストに選んだ3冊は、おすすめしておきながらなんですが、ちょっと重たい作品ばかり。まずは気軽にリンダ・ハワードを試してみたいという方には、このあたりもおすすめですよ~。

マッケンジーの山
★★★★☆


マッケンジーの山 (ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊)

★Kindleでも読めます!

リンダ・ハワードの初期作品のなかでも人気が高いマッケンジー・シリーズの1作目。伝説的な人気を誇る作品では?と思います。

【あらすじと感想はこちら】
リンダ・ハワードの代表作「マッケンジー・シリーズ」をレビュー!>>

「マッケンジーの山」のウルフとメアリーの子どもたちがヒーロー&ヒロインをつとめるシリーズ4作品はまとめて読むと、年月を経てもラブラブのウルフとメアリーが登場したり、兄弟それぞれのその後をちらっとのぞけておもしろさが倍増します♪ ぜひシリーズ通して読んでほしいっ。

前回の再販後は、古本にプレミア価格もついた人気作。今なら再販と同時に電子書籍にも登場。一気に読めます♪

「もう一度愛して」
★★★★☆


もう一度愛して (MIRA文庫)

【あらすじ】
記者として働くヒロインの会社が買収され、新社長には報道界の大御所キャスターが就任。このヒーロー、ヒロインとは故郷が同じで、実は2人は夫婦。当時は戦地に取材にいくような危険な仕事に熱中していたヒーローと、家でただひたすら心配していた幼妻…。2人のすれ違いは、ヒロインの死産を機に決定的なものに。自立した大人の女性に変身したヒロインは、再会した夫に離婚を申し出るけれど…。

見どころはここ!
新社長(夫)に見つからないよう社内でこそこそしているヒロインとヒーローの再会シーン。かな。
このお話って、「年の差」「再会」そして実は「華麗に変身」がテーマ。打ち込める仕事を見つけたことで、美しくなったヒロインがヒーローの心をぐっとつかむ…というストーリーです。

【感想】
ハーレクインからリリースされた初期の作品のなかで、「誘惑の湖」「裏切りの刃」「美しい標的」このあたりはビジネスシーンでヒロインを疑う、裏切るヒーローが登場。“愛とは許すこと”がテーマだったのかしら? その点「もう一度愛して」は、王道のロマンス小説という感じの主人公2人と周囲のドタバタ劇が楽しくて、さくっと読めます。あえて王道を走るリンダ・ハワードもまたGood。後半のストーリーの畳み方はとても丁寧で、さすがです!

「見知らぬあなた」
★★★★☆


見知らぬあなた (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)

【あらすじ】
”見知らぬあなた”と突然恋に落ちる、そんなリンダらしさ満点の作品がラインナップする短編集。

見どころはここ!
ヒロインには繰り返し見る夢がある。それは、愛する男に殺される夢。ある日、その男が目の前に現れて…こばとは、「 夢のほとり 」がツボでした!!

【感想】
実は、ちょっとファンタジー要素のある作品も発表しているリンダ・ハワード。「夢のほとり」は名作だと思います。どんな時でも男女の愛は突然芽生える、リンダの信念は一貫していて気持ちがいいよね!と思います。

「夜風のベールに包まれて」
★★★★★


夜風のベールに包まれて (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

【あらすじ】
ウェディングプランナーとして活躍するヒロイン。ある日わがままな花嫁と言い合いになりそのあと、花嫁の死体が発見される。第一容疑者となったヒロインの元へやってきた警官は、つい先日ヒロインが一夜を共にした相手で…。

見どころはここ!
バーで出会った二人の一夜から始まる恋愛を、ここまで面白く展開できる作家さんが、他にいます?(いやいない!)リンダ作品の中には、やや特殊(あるいは突飛)な設定を筆力でぐいぐいというお話も多いけれど、これは本当にいい意味で普通のお話で、それでいて楽しく読めるから、やっぱりリンダはすごい!

【感想】
ウェディング業界のドタバタ話が描かれているのがおもしろさの理由かな?
ドラマっぽさがあるというか、登場人物が目に浮ぶようで、ストーリー展開もテンポよく、あきずに読めました。最近の作品の中では、一押し!



まだまだあります!リンダ・ハワードの、これ読んだ?

ハーレクインやその他のロマンス本を読めば読むほど、際立つリンダの面白さ。
上記以外で記憶に残っているリンダ・ハワード作品を一言レビュー♪ (順不同です)

青い瞳の狼


青い瞳の狼 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)

邦題が、かっこいいな~!「青い瞳の狼」というのはヒーローのことだと思います。
主人公はリンダのほかの作品にも登場するCIAの伝説的スパイ、ジョン・マディーナ。

過去にある作戦にリーダーとして参加し、その時に夫を亡くした部下の女性二エマを一途に愛し続けているんです、彼。
その二エマと5年ぶりに作戦を共にすることになり…というストーリー。
ヒーローのジョンは孤独な一匹狼のような男なのに、実は出会ったときには人妻だった二エマにひとめぼれ。諦められずに苦しんで、彼女を守ろうと必死になる姿が、もうめろめろ。でも、作戦中はプロに徹して二エマを翻弄するシーンも…二人の最初のベッドインも作戦中の偽装から…!!そんなつんでれ(?)っぷりが見どころかも。

ジョン・マディーナ、絶対リンダ作品のなかではファンからの支持あついヒーローだと思う。かっこいいもん!!

*ちなみに原題は「All the Queen’s Men」女王陛下の部下=諜報員のことを指しているのかな?
(二見文庫)

一度しか死ねない


一度しか死ねない (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)

警官と、女性執事というちょっと変わったカップリング。

ヒロインは珍しい女性の執事。家事、料理、護衛までばっちりこなす有能すぎる女性ですが、勤め先の主人が2回続けて殺人事件の被害者になり、第一容疑者となります。

ヒーローは殺人が起きる前の、強盗事件で現場に駆け付けた警官。
ヒロインを愛しながらも、容疑者となった彼女を疑ってしまうというストーリーです。

このお話は、ヒロインがとにかくタフ!!
自分より弱い男とは寝る気になれないわと、ヒーローと1枚ずつ服を脱ぐストリップ・レスリングに挑戦、互角に戦っちゃいます。←この設定って、リンダでないと考えつかない笑!!でも、むっちゃホット&セクシーでした~。
(二見文庫)

夜を抱きしめて


夜を抱きしめて (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

ヒロインは双子の小さな子どもを育てながら、B&Bを経営する未亡人。ヒーローは人見知りの便利屋さん。
舞台は田舎の小さな町です。あるとき町が封鎖され、さらに銃撃される…なぜ? その理由は、ヒロインの経営する宿から消えた客の荷物にあるらしい…というストーリー。

はっきりいって、登場人物もお話も、とっかかりの印象は、地味なんです。

でも、このヒーローが、読めば読むほどかっこよくなってくるから、不思議!!
見た目の描写も、かっこいいとかそういう表現はなくて、ほんと地味なんだけど、
かめばかむほど味が出てくる”さきいか”みたいな(笑)魅力の持ち主なんです。

ヒロインにべた惚れで、彼女の前ではおたおたしちゃうけど、実は特殊部隊あがりの冷徹な仕事人。ある理由から町をおそった敵を、ほとんど一人で片付けちゃいます。
黒髪三つ編みのおとなしい女の子が実は分厚い眼鏡をはずしてアイドルしてた、みたいなヒーローに胸きゅんです。マジで。
(二見文庫)

レディ・ヴィクトリア


困窮した名家の令嬢レディ・ヴィクトリアが、西部で牧場を経営する成り上がりの家に嫁いでくるシーンから物語がスタート。
金に物をいわせてヴィクトリアと結婚したこの男が実はくせもので、牧場で働くジェイクは両親を殺されて牧場を奪われた過去を持ち、男に復讐を誓っているのです。

ヒーローが復習を果たし、相続人であるヴィクトリアと結婚することで、牧場を名実ともに取り戻そうとする…というストーリー。この本のあとがきに「ヒーローとヒロインが結婚してめでたしめでたし…というところから怒涛の第2章が始まる」というような一文があったのですが、本当にその通り!
ヴィクトリアがジェイクと結婚してすぐに妊娠するのですが、ヴィクトリアはジェイクの子だとわかっているけれど、ジェイクは信じることができない…これ、ネタバレですが、ネタをばらしても十分、読み応えがあると思う二人の愛憎もつれる第2章…!!

「天使のせせらぎ」「ふたりだけの荒野」とならんでヴィレッジブックスから出版されたリンダの西部3部作。そのなかではこの「レディ・ヴィクトリア」がずば抜けて面白いと思うなー。(ヴィレッジブックス) →(mirabooks)

プレミア価格に要注意!
二見文庫から出ているリンダ作品は、しっかり増刷がされているんでしょうね。今でも新品が手に入るものも多いのですが、「レディ・ヴィクトリア」はもう出版社には在庫がなのかな?Amazonでは中古がプレミア価格になっているようです。
でも、こばとはブックオフで100円で買いました。
【2021.5追記】ハーレクイン文庫のmirabooksから再販です!これは買いですよ~ ジャケットもステキ♡

大停電に祝福を


大停電に祝福を (ハーレクイン文庫)

ハーレクインの夏のアンソロジー「サマー・シズラー」になんどかピックアップされているリンダの小作品「大停電に祝福を」。

舞台は危険なほどの猛暑で街が電力不足となり、時短業務となった真夏のオフィスビル。残業をしていたヒーローとヒロインが、停電で誰もいなくなったビルに閉じ込められてしまうというストーリーです。

実はヒーロー&ヒロイン、数か月前にちょっと付き合って別れた関係。ヒーローのほうは別れを納得しておらず、この機会にヒロインを押しまくります。でも、ヒロインにはヒーローのような強引な男を避けたい理由があって…。

この作品のヒーロー、ちょっと強引すぎて読者も好き嫌いが分かれるみたい。でも、別れの理由を「一晩に5回は多すぎたのか」って問い詰めちゃう脳みそ筋肉?なところといい、ヒロインが好きでたまらない感じ、こばとは嫌いじゃないです。5回は多すぎるけど(笑)

シーズン・アンソロジーもお得♪
真夏が舞台のこちらのお話、サマー・シズラーにも収録されています。3~4編入ってお得!


あの夏を忘れない (MIRA文庫)

(ハーレクイン)

まだまだ面白い本がたっぷり(本当にたっぷり!)のリンダ・ハワード。読み返したタイミングなどにこのページにもレビューをちょこちょこ追加していきたいと思っています。
大人気作家さんなので、古くて在庫切れの本も、そのうち再販されるかも。 あとは図書館にもあったりするかも?

試し読みで中身をチェック♪
本の表紙画像は、こばとも愛用中のAmazonまたは電子書籍サイトのRenta!から(アフィリエイトシステムを利用して)お借りしています。試し読みができるものもあるので、気になる本があればぜひ表紙をクリックしてみてくださいね♪